あいち環境学習プラザ

オゾン層の破壊

 

オゾン層(そう)ってなに?

地球は大気という空気の層(そう)につつまれています。大気のあつさは、地上から500キロメートルをこえるところまで広がっています。

オゾン層(そう)とは、大気の中でも「オゾン」という気体(ガス)が一番集まっているところで、地上からおよそ10~50キロメートル上空にあります。

オゾン層のはたらきの1つは、有害な紫外線(しがいせん)のほとんどを吸収(きゅうしゅう)することです。

紫外線(しがいせん)は、太陽の光の一部で、わたしたちの目には見えません。

紫外線(しがいせん)は、殺菌(さっきん)消毒(しょうどく)をしたり、いきものに必要なビタミンDをつくったりするなど、いきものにとって大事なものです。しかし、強い紫外線(しがいせん)をあびすぎると、細胞(さいぼう)をきずつけ、いきものの免疫力(めんえきりょく)が弱くなり、病気にかかりやすくなったり、皮膚がんになりやすくなったりして、いきものの健康に悪い影響(えいきょう)をおよぼします。

 

 

 

オゾン層(そう)のオゾンが減(へ)っている?

オゾン層(そう)のオゾンの量は、もともと地域(ちいき)や季節などによって変化しています。
一般的に、赤道でオゾン全量がもっとも低く、南極や北極などでもっとも高くなるといわれています。
オゾンの量は、世界的にオゾン層(そう)について調べはじめた1960年ごろから1980年まではとくに大きな変化はありませんでしたが、1980年から1990年前半にかけて大きく減(へ)り、今も少ない状態(じょうたい)が続いているといわれています。
特に、南極上空のオゾンの量の減っており、毎年8月から11月(南極では春の季節(日本とは逆))には、オゾンの量がかなり少なくなり、「オゾンホール」という、オゾン層(そう)に穴(あな)があいているようにみえる現象(げんしょう)が起きています。
オゾンホールは、1980年から1990年の半ばにかけて急に大きくなりました。その後は急に大きくなるということはないものの、今でも大きい状態が続いています。
ちなみに、オゾンホールは一年中あるわけではなく、12月末にはなくなります。また、オゾンホールは、南極の特別な気候により起こるものです。北極でも1月から4月にかけてオゾン層(そう)の破壊(はかい)が観測(かんそく)されていますが、南極でみられるようなオゾンホールは発生していないそうです。

 

オゾン層(そう)がこわされる?

オゾン層(そう)を破壊(はかい)する物質(ぶっしつ)は、紫外線(しがいせん)によって分解(ぶんかい)され、オゾンの中の酸素原子(さんそげんし)とくっつきやすくなる性質(せいしつ)をもっています。酸素原子(さんそげんし)を1つとられたオゾンは、酸素(さんそ)になります。さらに、この物質(ぶっしつ)は酸素(さんそ)原子(げんし)を手放(てばな)して、別のオゾンから酸素原子(さんそげんし)をとることをくりかえし、オゾンをどんどん破壊(はかい)してしまいます。たった1つで、多いときには数万個のオゾンをこわしてしまうといわれています。

 

オゾン層の破壊

 

オゾン層(そう)を破壊(はかい)する物質(ぶっしつ)にはどんなものがあるの?

オゾン層(そう)を破壊(はかい)する物質(ぶっしつ)には、フロン類などがあります。これは、もともと自然界にはないもので、人間がつくりだした化学物質です。変わらない、もえない、毒性(どくせい)がない上に、安くつくることができて、使いやすいため、エアコン、冷蔵庫(れいぞうこ)、スプレーなど、色々なところに使われてきました。
フロン類など、人間がつくったもの以外にも、火山が噴火(ふんか)したときに自然にでるものもありますが、火山のけむりにふくまれるガスは、雨水や氷にとけやすく、ふつうはオゾン層(そう)にたどりつくまえになくなってしまいます。
つまり、人間がつくりだしたガスが、オゾン層(そう)の破壊(はかい)の主な原因(げんいん)になっているといえるのです。
フロン類がオゾン層(そう)をこわす原因(げんいん)となっていることが問題となり、今ではフロン類をつくることは禁止(きんし)されています。今は、フロンのかわりに、オゾン層(そう)をこわさない代替(だいたい)フロンというものが使われたり、代替(だいたい)フロンも使わない「ノンフロン」の製品(せいひん)もつくられたりしています。

 

 

オゾン層(そう)が破壊(はかい)されるとどうなるの?

オゾン層(そう)が破壊(はかい)されるということは、そのオゾン層(そう)が吸収していた分の紫外線(しがいせん)が地上にとどいてしまうということです。(紫外線(しがいせん)は、オゾン層(そう)だけでなく、空気中の小さなつぶや雲にも反射(はんしゃ)・吸収(きゅうしゅう)されています。)
紫外線(しがいせん)による健康への影響(えいきょう)は、すぐあらわれるものとしては「日焼け」、じわじわ進むものとしては「しわ」「しみ」「ほくろ」のほか、皮膚(ひふ)がんや白内障(はくないしょう)などの病気になる確率(かくりつ)も高くなるといわれています。

 

「フロン類」は地球温暖化(ちきゅうおんだんか)にも影響(えいきょう)する!

地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の原因(げんいん)として、温室効果(おんしつこうか)ガスがふえていることがあげられます。
温室(おんしつ)効果(こうか)ガスは、ビニルハウスのビニルのように、外(宇宙)へにげようとする熱を地上にとどめる力が強いガスのことです。このガスがふえるほど温室(おんしつ)効果(こうか)が高まり、地球の気温が上がるといわれています。
フロン類も、温室効果(おんしつこうか)をもつガスの1つです。
フロン類は、温室効果(おんしつこうか)ガスとしてよく聞かれる二酸化炭素(にさんかたんそ)の120倍から2万2千倍も空気をあたためる性質(せいしつ)を持っています。
さらに、このフロンのかわりに使われるようになった代替(だいたい)フロンにも、温室効果(おんしつこうか)があることがわかりました。

 

オゾン層(そう)の破壊(はかい)をふせぐための世界や日本の動き

オゾン層(そう)の破壊(はかい)は、世界中の国々に関わる問題です。オゾン層(そう)の破壊(はかい)をふせぐため、世界の国々が集まって話し合い、1985年に条約をむすび、どのようにふせいでいくのかを決めました。日本でも1988年にオゾン層(そう)を保護(ほご)するための法律(ほうりつ)をつくり、フロンなどオゾン層(そう)を破壊(はかい)する物質(ぶっしつ)をつくったり、外国から買ったり売ったりできないようにしました。また、すでに家庭やお店などでつかわれている冷蔵庫(れいぞうこ)やエアコンなどを捨(す)てるときに、フロンが空気中にもれでないように回収(かいしゅう)するとりくみもはじめました。
さらに、フロンのかわりにつかわれるようになった代替(だいたい)フロンについても、オゾン層(そう)は破壊(はかい)しないものの、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の原因(げんいん)となってしまうため、フロンと同じように回収(かいしゅう)したり、代替(だいたい)フロンをつかわない製品(せいひん)を開発したりしています。

 

 

オゾン層(そう)の破壊(はかい)をふせぐための世界や日本の動き

オゾン層(そう)の破壊(はかい)は、世界中の国々に関わる問題です。オゾン層(そう)の破壊(はかい)をふせぐため、世界の国々が集まって話し合い、1985年に条約をむすび、どのようにふせいでいくのかを決めました。日本でも1988年にオゾン層(そう)を保護(ほご)するための法律(ほうりつ)をつくり、フロンなどオゾン層(そう)を破壊(はかい)する物質(ぶっしつ)をつくったり、外国から買ったり売ったりできないようにしました。また、すでに家庭やお店などでつかわれている冷蔵庫(れいぞうこ)やエアコンなどを捨(す)てるときに、フロンが空気中にもれでないように回収(かいしゅう)するとりくみもはじめました。
さらに、フロンのかわりにつかわれるようになった代替(だいたい)フロンについても、オゾン層(そう)は破壊(はかい)しないものの、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の原因(げんいん)となってしまうため、フロンと同じように回収(かいしゅう)したり、代替(だいたい)フロンをつかわない製品(せいひん)を開発したりしています。

 

 

オゾン層(そう)の破壊(はかい)をふせぐため、わたしたちにできること

家で使われているフロン製品(せいひん)をしらべる
冷蔵庫(れいぞうこ)、家のエアコン、車のエアコンなどにフロンや代替(だいたい)フロンが使われていないかしらべてみましょう。ききが悪くなったものは、フロンがもれている可能性(かのうせい)があるので、専門(せんもん)業者(ぎょうしゃ)に点検(てんけん)・修理(しゅうり)してもらいましょう。
・ フロン製品(せいひん)の回収(かいしゅう)に協力する
冷蔵庫(れいぞうこ)、家のエアコン、車のエアコンなどを捨てるときには、「家電リサイクル法」「自動車リサイクル法」にもとづき、ルールをまもってひきとってももらいましょう。
・ ノンフロン製品(せいひん)をえらぶ
できるだけ、代替(だいたい)フロンを使っていない「ノンフロン」製品(せいひん)をえらびましょう。

 

 

コラム オゾンってなに?

オゾンとは、酸素原子(さんそげんし)3つからできた気体(ガス)です。
私たちが吸(す)っている空気にふくまれる酸素(さんそ)という気体(ガス)は、酸素原子(さんそげんし)2つからできています。

 

オゾンについて

 

大気中のオゾンは、オゾン層(そう)にもっとも多くふくまれますが、わたしたちが生活している地上にもあります。
オゾン層(そう)では、酸素(さんそ)が、太陽の紫外線(しがいせん)の強いエネルギーをうけて分解(ぶんかい)され、オゾンになったり、酸素(さんそ)になったりをくりかえし、一定のバランスをたもっています。

一方、地上では、排気(はいき)ガスなどにふくまれる大気汚染物質(おせんぶっしつ)の中の酸素(さんそ)原子(げんし)が、紫外線(しがいせん)のエネルギーにより分解(ぶんかい)されて、オゾンとなることあります。
オゾンというガスは、紫外線(しがいせん)の一部を吸収(きゅうしゅう)したり、大気の中の汚染物質(おせんぶっしつ)をとりのぞいたりと良い面もありますが、わたしたちが生活しているような地上にたくさんあると、目やのどを刺激(しげき)するなど、いきものに悪い影響(えいきょう)をおよぼします。

 

オゾン層と紫外線