あいち環境学習プラザ

化学物質(ダイオキシン類など)

 

化学(かがく)物質(ぶっしつ)ってなに?

化学物質(かがくぶっしつ)はわたしたちの身のまわりの、あらゆるところで使われています。化学物質(かがくぶっしつ)は、わたしたちのくらしを便利にしますが、なかには、人の健康や動植物にとって有害なものもあります。  化学物質(かがくぶっしつ)はどんなところに使われているのでしょうか?また、どんな危険性(きけんせい)があるのでしょうか?

 

 

わたしたちの身のまわりにある化学(かがく)物質(ぶっしつ)

現在、わたしたちの身のまわりには、数万種類の化学物質(かがくぶっしつ)があるといわれています。下の表の化学物質(かがくぶっしつ)は、とくに人間が作ったり、見つけたりしたものです。

ガソリン・灯油

石油からつくられたもの。もえやすいので、いろいろなものの燃料(ねんりょう)になる。

プラスチック

主に石油からつくられたもの。形をかえやすく、軽くてじょうぶなため、ペットボトルなどの容器(ようき)包装(ほうそう)や文房具(ぶんぼうぐ)、服、家具、家電など、様々なものに利用されている。

のり・接着剤(せっちゃくざい)

ものとものをつなぐために使われる。

石けん・洗剤(せんざい)

ものをあらうために使われるもの。

甘味料(かんみりょう)

たべものに甘みをつけるために使われる。

香料(こうりょう)

いろいろなものに、かおりをつけるために使われる。

保存料

たべものをくさりにくくするために使われる。

化粧品(けしょうひん)

体をきれいにしたり、見た目を美しくしたりするために使われる。

病気やけがをなおすために使われる。

殺虫剤(さっちゅうざい)・農薬

害虫を退治(たいじ)するために使われる。

 

有害な化学(かがく)物質(ぶっしつ)

化学物質(かがくぶっしつ)のなかには、自然の中では分解(ぶんかい)されにくく、人や動植物などの生きものや、水、大気、土などに少しずつたまっていくものがあります。まちがった使い方や、捨(す)て方をすると、人の健康や動植物にとって悪い影響(えいきょう)をおよぼすおそれがあります。

有害な化学物質(かがくぶっしつ)には、毒性(どくせい)がとても高いものもあれば、毒性(どくせい)は高くなくても、人や生きものの体の中に少しずつたまっていき、やがて健康に害をあたえる可能性(かのうせい)をもつものもあります。

たとえば、ダイオキシン類ダイオキシン類は、熱や薬品で分解(ぶんかい)されにくい無色の化学物質で、非常に少ない量でも体に影響(えいきょう)をあたえる毒性(どくせい)があります。平成10年(1998年)4月に、大阪(おおさか)府(ふ)能勢町(のせちょう)で、ごみ焼却炉(しょうきゃくろ)が原因(げんいん)と見られる高濃度(こうのうど)のダイオキシン類が出て、問題となりました。 これ以上、ダイオキシン類をふやさないために法律(ほうりつ)で基準(きじゅん)が決められた結果、工場やごみの焼却場(しょうきゃくじょう)などから出される量は年々減(へ)っています。

 

 

愛知県のとりくみ

愛知県では、化学物質(かがくぶっしつ)をきちんととりあつかうために、さまざまなとりくみを行っています。

どこでどのような化学物質(かがくぶっしつ)がどれだけ使われているのかを知り、その情報(じょうほう)を公表しています。

工場やごみの焼却場(しょうきゃくじょう)などがダイオキシン類を出さないように、基準(きじゅん)を守っているか検査(けんさ)をしています。

工場の煙突(えんとつ)のけむりや、排水(はいすい)などのダイオキシン類の濃度(のうど)を調べています。

愛知県内の大気や河川(かせん)のダイオキシン類濃度(のうど)を調べています。

愛知県内の地下水や土壌(どじょう)のダイオキシン類濃度(のうど)を調べています。

食品や母乳(ぼにゅう)中のダイオキシン類濃度(のうど)を調べています。

 

 

有害な化学(かがく)物質(ぶっしつ)をへらすために、わたしたちにできること

わたしたちの生活を便利にするためにつくられた化学物質(かがくぶっしつ)を安全に使うため、また、有害な化学物質(かがくぶっしつ)を減(へ)らすために、わたしたちにできることはなんでしょうか。以下を参考に、みなさんも考えてみてくださいね。

 

商品に書かれた注意書きで禁止(きんし)されていることは絶対(ぜったい)にしない

「さわってはいけない」「口に入れてはいけない」など、商品に書かれた注意書きをよく読み、禁止(きんし)されていることは絶対(ぜったい)にしないようにしましょう。

 

捨(す)てるときはきちんと分別してルールを守ろう

捨て方をまちがえると、有害な化学物質(かがくぶっしつ)がもれでてしまうことがあります。捨(す)てるときは、みなさんの住んでいるまちのルールなどにしたがって、きちんと分別しましょう。

 

有害な化学物質(かがくぶっしつ)をつかっている商品はなるべく買わないようにする

今のように化学物質(かがくぶっしつ)がたくさんつくられていなかったころは、柿渋(かきしぶ)の塗料(とりょう)やクスノキの防虫剤(ぼうちゅうざい)など、自然のものがつかわれていました。今も自然のものを利用した商品はいろいろと売られています。そういった商品をえらんで買うことも、有害な化学物質(かがくぶっしつ)を減(へ)らすことにつながります。

 

ごみを減(へ)らす 有害な化学物質(かがくぶっしつ)であるダイオキシン類のほとんどは、ごみをもやすときに出ています。ごみを減(へ)らすことも、有害な化学物質(かがくぶっしつ)を減(へ)らすことにつながります。ごみを減(へ)らすための工夫は、こちらでも紹介(しょうかい)しています。

 

 

コラム1 ダイオキシン類とは?

ダイオキシン類は無色で、熱や薬品で分解(ぶんかい)されにくい安定した物質(ぶっしつ)です。水にとけにくく、油、脂肪(しぼう)などにはとけやすい性質(せいしつ)を持っています。 ダイオキシン類とは、1つの物質(ぶっしつ)のことではなく、「ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン」、「ポリ塩化ジベンゾフラン」、「コプラナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB)」という3種類の物質(ぶっしつ)をあわせたものです。この種類の中にもさらに、「ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン」には75種類、「ポリ塩化ジベンゾフラン」には135種類、「コプラナーPCB」 には12種類の仲間があります。ダイオキシン類は主にごみをもやすときに出てきます。

ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン

ポリ塩化ジベンゾフラン

コプラナーPCB

 

 

コラム2 ダイオキシン類の毒性(どくせい)は?

ダイオキシン類は非常(ひじょう)に少ない量でも体に影響(えいきょう)あたえると考えられています。動物実験ではガンを発生させると言われていますが、人に対する影響(えいきょう)はまだよくわかっていません。ダイオキシン類の量を表すときには、「ng(ナノグラム:1gの10億分の1)」、「pg(ピコグラム:1gの1兆分の1)」といった単位が使われます。
1リットル中に1ピコグラムの濃度(のうど)とは、ナゴヤドームくらいの大きさの容器(ようき)に水を入れ、塩を12つぶ入れたくらいの濃度(のうど)です。ダイオキシン類は、このわずかな量でも問題とされています。
またダイオキシン類はそれぞれ毒性(どくせい)がちがうため、一番毒性(どくせい)が強いといわれている「2,3,7,8-四塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン」の量に換算(かんさん)した数値(すうち)濃度(のうど)をあらわします。